応用化学科

 

教育目的

 応用化学とは、化学の原理・方法に基づいて、原子・分子の世界から人々の生活に欠かせない物質や材料を創り出す「物質創製」の学問である。文明社会の恒常的発展と地球環境保全の両立という強い社会的要請のもと、高度な専門知識のみならず、科学技術が社会に及ぼす影響について地球的規模で総合的に洞察し、みずから適切に判断できる能力を備えた専門技術者の養成が望まれている。本学科では、本学の教育理念に則り、基礎学力の充実と研究能力の開発に主眼をおいた教育カリキュラムを整備し、応用化学の先端領域で活躍し、広く社会に貢献できる人材を育成する。

 

学習教育目標(2005年12月14日改訂)

(A)技術者としての倫理を尊重できる人材の育成

 科学技術が環境・社会・資源・安全性にどの様な影響を及ぼすかを理解できると共に、科学技術者としての責任を自覚し、行動し得る素養、さらには自国並びに他国の文化・社会・経済を理解し、物事を地球的・国際的視点から考え得る素養を育成する。

(B)工学基礎知識の修得

 数学、物理、情報および工学技術に関する基礎知識を自主的・継続的に学習できる能力を有し、問題解決に応用できる能力を育成する。

(C)専門知識の修得

 物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、高分子化学基礎知識を自主的・継続的に学習できる能力、および化学工学の基礎知識を自主的・継続的に学習できる能力を獲得したうえで、応用化学に関する専門知識・実験技術を習得し、それらをもとに問題解決に応用できる能力を育成する。

(D)データの収集、解析、およびその結果を出力する能力を持った人材の育成

 社会あるいは自身を取り巻く状況の変化・必要に応じて、幅広い学習を自主的・継続的に行い得る能力、技術者として与えられた課題を経済性・安全性・信頼性および社会・環境への影響を考慮し、それらの解決のためにデータを収集し解析する能力、さらには得られた結果を正確に伝達するために日本語により理論的に記述できる能力、プレゼンテーションできる能力、およびコミュニケーションできる能力を育成する。

(E)問題を解決する能力を持った人材の育成

 自ら積極的に社会の要求・問題を見出し,それらを基礎及び専門知識を総合して分析し、解決・設計・提案する能力、さらに技術的・社会的な制約の下で仕事を計画的・継続的に遂行し、完成させ得る自立した技術者となるための能力を育成する。